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薄命は佳人をより美しくする

佳人薄命と言われる。
西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃しかり。

美女は往々にして悲運なものであると言われるのだが、本当は逆であって、数奇な運命が美人の魅力をより鮮烈なものにしているのである。背景が暗いほうが白色はそのコントラストでもって、いっそう眩く見えるというわけだ。

暗闇の中で揺らめくろうそくの灯が美しいのは、その光が周囲の暗闇を消さないからである。明るさを求める我々の眼は、必然にその一点に集中される。微風にも弱々しく揺れ動き、今にも消えなんとするその輝きに、我々は両手を差し伸べる。部屋を遍く煌々と照らしてしまう蛍光灯に、心を捕らえるその美しさはない。
ゆえに、病んだ女性は魅惑的なのである。

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