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一人称のない夢

抽象的な夢を見た。
フロイト先生によると、夢においては論理形式が全て思考対象のレベルに落ちてしまうらしいので、夢に抽象性はありえないのだけど、抽象的っぽい夢を見た。
ちょっと面白かったので書いてみる。

登場したのは、ミッキーマウスと猫と神(的な誰か)。ちなみに、ミッキーマウスと猫は同一対象。猫と鼠が同一とはこれいかいに、といった感じだが、猫だったはずの対象がいつのまにかミッキーマウスになっていたのだから仕方ない。といっても猫がミッキーマウスに変身ないしは変形したというわけではなく、対象自体の変化を一切感じることなくして、私のその対象に対する認識が猫からミッキーマウスに切り換っていたのだ。
これはちょっと面白い。対象がどうであれ、私がそれと認識しさえすればそれなのである。単なる岩を虎だと認識すれば、それは当人にとっては本当に虎になってしまうのである。もっと言えば、対象なんて本当はなくたって、そこにないはずのものが有ると認識すれば、それはあるのである。私の世界は、私の認識によって成立しているわけで、私の外側の現実世界すなわち「実際のところ」なんてものは語りえないのだ。それをリアルに(といっても夢だけど)体感してしまった。
ちなみにミッキーマウスが登場したのは、眠る直前の飲み会でディズニーランドについての会話をしていたからだと思われる。

で、夢の内容。
ドラゴンボールの精神と時の部屋のような雰囲気が漂うなかに、猫が一匹。台座のような場所から飛び降りると、そこに神が近づいてくる。この人物は神であるという認識に基づいているので、その容姿は判然としないが、ナメック星人的でないことだけは確か。そして神が、そのミッキーマウス(ここで既に認識が変化していた)に洗礼のようなことを施していた。
それだけで、特にインパクトのある内容ではない。感情的な揺れもなかったように思う。

目覚めてから、この不思議な夢について考えていてふと気づく。
果たしてこんな光景を見ていた私は誰なのか?

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