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スカイ・クロラ

クレィドゥ・ザ・スカイ

「スカイ・クロラ」シリーズの第五巻。

時系列では四番目にあたり、「スカイ・クロラ」に続く。
キルドレを巡る抗争の渦中に、記憶を失ったまま巻き込まれる「僕」の視点から物語は展開する。フラッタ・リンツ・ライフに続いて、キルドレの核心に近づいていく。

実際に空を飛ぶシーンは少ないが、主人公が幻覚や夢の中で空を舞う様子が描写されているので、相変わらず空気感は伝わる。夢と現の曖昧な境界線を揺れ動く様はたのしい。

全編通して主人公の特定を撹乱する「僕」が一人称。これは子どもとして表現されるキルドレが、自身がまさに世界であり、世界という外部を設定して他人の対蹠物としての自己を特定する大人とは違うことを表すのだろうか。
最後まで「僕」を特定せずに終わる。となれば、これはスカイ・クロラを再読するしかない。

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ナ・バ・テア

None But Air

やられた。一人称が「僕」だったから、「スカイ・クロラ」と同じく主人公はてっきりカンナミだと思い込んでしまった。
「スカイ・クロラ」シリーズの一冊。物語中の時系列では最初らしい。そういう情報をあえて知らないで読み始めたからなのだが、その方が楽しいよね、小説なんだから。

相変わらずドライな文章が、というよりドライな感性がとても気分がいい。私も普段からウェットなよそ行きの顔を作らずに、こんなドライなままで人と喋れたら気分がいいだろうにな、などと思う。

空中戦では音楽が聴こえてくる。

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